【ネタバレ】クローズド・バル 街角の狙撃手と8人の標的
こんにちは。カワウソです。
私は結構映画が好きで、月に5〜6本は観ているのですが、今日あまりにもひどい映画にあたってしまい、この想いをぶつける先がなかったので、二度と私のような人間が現れないために、ブログを始めることにしました。
タイトルは、『クローズド・バル 街角の狙撃手と8人の標的』です。
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以下、がっつりネタバレしていますが、別に読まなくてもいいです。
ただ、観ないで下さい。本当に最低な映画でした。
ーーーーネタバレーーーー
スペインはバルセロナ、都会のど真ん中にある小汚いバルでは、きょうも常連の小汚い男たちが小汚い女将の作った小汚い料理を食べています。
全く覚えておく必要のない登場人物おさらい
エレナ ・・・ まぶい女。性格もよく常識人。ひどい目に遭う。汚くない。
ナチョ ・・・ ヒゲ男。広告代理店勤務。まあまあ常識人だがエレナにベタベタ触るし気持ち悪い。何も成し遂げることのできない無能。汚くない。
サトゥル ・・・ バルの店員。いいやつみたいに描かれているが、せっかく外につながった携帯電話にギャーギャー横槍を入れて台無しにする無能。少し汚い。
イスラエル ・・・ バルに居座るホームレス。おつむのネジがガバガバで見るからにやばい人間。しかもアル中。登場した瞬間からいなくなる瞬間まで、1秒もあまさず不愉快な存在。小汚いどころじゃない。
トリニ ・・・ 無能オブ無能。店のスロットにハマってるへんなおばさん。あまりに無能なので『ちょっといったんこのババアを殺さないか?』とならないのが不思議なくらい無能。汚くはない。
店の女将 ・・・ 小汚い店のおかみ。ギャーギャーうるさい上になんの役にも立たない。少し汚い。
ビジネスマン ・・・ パンツが大好きなビジネスマン。キモいけど汚くはない。
ハゲ ・・・ 元警官。元警官だから拳銃を持っている。スペイン警察どうなってんだ。
デブ ・・・ 軍人。トイレで死んでた。
物語の発端は、バルを出た客がどこからか狙撃されるところから始まります。
狙撃されたバル、急に人気のなくなる街、狙撃された客を助けに行った客も撃たれ、どうやらここから出ると撃たれるらしいと気がつく8人。助けを呼ぼうにも電波も充電もなく、密室の中、8人はどうするのか・・・。
と書くとそれなりに面白そうに見えるのですが、この映画の面白さのピークは冒頭の10分です。ここまで観たらもういいのではやく返却しましょう。
「密室で隔離された人間を観察するための政府の陰謀では!?」とかなんかそれっぽいことを話し合う人々……そして唐突に失禁するイスラエル。
イスラエルは冒頭から最後までずーーっと不潔で不愉快な存在なので安心してください。あんなんだけど実はすごく頭が切れて……とか、性格がいいとか全くない。そういうカタルシス全くないです。
映画は進み、トイレで死んでいた軍人が明らかに感染症での死に方だったことから、「細菌テロだわ!!!」と色めき立つ人々。軍人のスマホのライン履歴も、「昨日から熱がある」「あのシスターには効いた」などといかにもそれっぽい。
映画好きな皆さんなら絶対に思うでしょう、「これはミスリードだ」と。
細菌テロと思いきやただの風邪、ライン履歴は全然別の話で、むしろワクチンとみなさている薬こそがウイルスとかなんとか、そんな感じなんじゃないかと思った方も多いと思います。
残念なことに、それが全部当たってるんです。チーン。
軍人はマジでウイルスに感染していて、マジでアフリカあたりでワクチンの生成に成功しそれを持っており、マジでウイルスで死に、政府はその事実を隠蔽しようとバルにいる客全員を撃ち殺して店まで焼き尽くすというのがこの映画のネタバレです。
……少しはひねれや!!!!!!!!
他に見どころはというと、トリニが無限に無能な話とか、ワクチンをめぐる争いが頭悪すぎるとか、さすがスペインと言うべきかオリーブオイルを塗りたくる人々とか、とにかくかわいそうなエレナが下着姿で排水にダイブするところとか、とにかく不愉快。ラストはなんとか生還したエレナが街をさまようシーンで終わりますが、
この映画、何を伝えたかったんだろう……。
少なくとも、私が感じたのは虚無感だけでした。
あまりにも虚無。絶対に見ないで欲しい映画ナンバーワン。